高校一年の9月の頭の土曜日、学校から帰ると知り合いのオバチャンが家まで迎えに来た。
オヤジが怪我をして救急車で病院に運ばれたらしい。
オヤジ50歳でその日から8年の間植物状態で寝たきりでした。
オラが24歳の3月に結婚してその年の10月にオヤジは息を引き取りました。
そして何故かオラは家業を継ぐ事になっていました。
いろいろ有りましたが、25歳で会社に入り間も無く社長になりました。
30歳の時、心臓に欠陥が見つかりました。
そして胸に機械を植え込みました。
去年の正月に息子が会社を継がないと言いました。
そして、優秀な企業さんに会社の経営を引き継いで貰う事を決め専門家に依頼しました。
今年の春に安心してお任せ出来る企業さんを紹介していただきました。
令和5年7月4日、会社の経営体制が新しくなりオラは社長から顧問になり、新たな社長を迎えました。
社員達は驚きましたが、その企業の社長さんや交代する新社長さんの誠意ある言葉に耳を傾けて、将来に希望を持ったようです。
1人も欠ける事なく事業の引き継ぎを無事に終える事が出来そうです。
オラは今年中には引退するでしょう。
いろいろ有りましたが、社員もお世話になった取引先も、無事に守る事が出来た事と自分の器以上の責任を負い続けた事から解放された事に心から安堵しています。
さて、コレからの人生お世話になった方々にちゃんと顔向けできる様に、裏切らぬ様ちゃんと身の丈に応じて楽しんでやっていこうと思います。