11年前の3月11日、オラは仕事中にグラグラと気持ち悪い揺れ方を感じて工場のクレーンのハッカーを見ると長い間ユラユラ揺れ続けて、これは何処かで相当大きな地震があったなと直感したんでした。
工場の騒音に聞き取り難いラジオのニュースで何か相当な被害が出てるのは感じつつ、そのまま仕事を終えて帰宅してから地震の特別番組を見て衝撃を受けたのでした。
そして福島の原発事故へと東日本大震災がこれでもか!という程耐え難い国難となって行くのをただ眺めるしか出来ませんでした。
当時、ボランティアなど多くの方々が被災地に入られて復興に協力されててましたが、我々は現地には中々行けませんが3年続けて微力ながら支援金を送らせて頂くくらいしか出来ませんでした。
そして現在に至り、3月12日と13日に珍しく突然仕事が連休になり、春から新社会人となり巣立つ息子と何か出来ないか?と考えて、ずっと行きたくて行けなかった南三陸に行きたい‼️と思い、息子に聞くと「行きたい❗️」と即答でした。
愛妻様も日頃はロングドライブは体調を気にして行かない事が多いのですが、今回は私も行きたいとなりまして、婆さんを除いた家族3人で電車や飛行機は避けてステッピにて東北へとドライブを強行する事になりました。
出発は急遽決まった事もあり、用事を済ませてからの昼12時半。
息子に運転して貰い助手席で手に汗握りながら高速道路を北上します。
新潟の栄PAにてトイレ休憩、ふと信玄餅アイスなるものを発見しブレーキが効かない甘党を抑えられずにペロリ😅
黒蜜がにが甘いぜぇ。。。
ここからハンドルをオラが握り磐越道へ。
磐梯山に差し掛かる頃にはすっかり西に陽が傾いていました。
午後5時過ぎに磐梯山をバックに夕陽に向かって敬礼❗️
東北道で仙台へと入ります。
仙台駅前の安いビジネスホテルをネットで予約してたんですが、到着は7時半になりました。
金沢から仙台までは7時間ってとこですね!
チェックインを済ませてから、徒歩にて牛タンを食べに出掛けます。
仙台駅前は歩道橋が方々に繋がって、信号待ちをせずに安全に歩ける大都会でした💦
行列に並んでやっとお店の入り口へ
このお店、息子の仙台出身の友人にSNSで聞いて教えてもらった名店でしたが、ホントにリアルタイムで情報が聞けて便利な世の中ですね!
メニューを開いて作戦会議。
頼んだメニューは…
限定の真中たん定食
ゆでたん
たんつくね
折角来たんだからと、贅沢させてもらいます♡
こりゃ美味いわ。
こんなに肉厚で柔らかいなんて、美味しくてべろりと完食だったのでした。
旅の思い出は食べ物が美味しいと宿が多少なんでも良くなっちゃいますよね!
そしてホテルに戻って爆睡。。。
翌朝7時半にホテルを出て少し回り道をして、さんさん商店街に到着しました。
行きたいと思いながらも中々来る事ができなかった南三陸に、さんさん商店街に、ついに来ました。
それも家族3人で来られるなんて、ホントにありがたい幸せな事です。
イースター島から送られたというモアイ像
商店街のテナント群
広々と清潔感がありますね!
商店街を歩き最初に入ったのは写真の資料館。
撮影禁止でしたが、表示が無かったとしてもとても写すことは出来ませんでした。
ハンカチで目頭を押さえながら、展示してある当時の克明な記録を順に見ていきます。
一分前と一分後の写真がもう違う風景、世界なんです。
津波の恐ろしさと人間の無力さ、そして11年後に元気に商店街を切り盛りしている人々の逞しさ。。。
生かされてる事に感謝して、命ある限り大切にどんな辛い事があっても楽しんで生きなきゃバチが当たりますね
そしてお隣の復興記念公園へと
防災庁舎が川の向こうに見えています
橋を渡り
庁舎を横目に正面の見晴らし台へ登ります。
献花台のモニュメント越しに今は穏やかな海が。
当時の動画は今でも数多く見る事ができますが、信じられないくらい穏やかな海、しかし、ここら一帯に現実に起こった事なんですよね。
見晴らし台から降りて来て…庁舎の前
そして献花台へ
お気に入りのお線香を焚こうと持ってきたのですが、焼香台が無くて花の下にそっと火を着けずに置いて来ました。
写真館に戻り、残りのお線香を無理言って何かの機会に使って下さいと手渡して、心良く受け取ってもらえホッとしました。
さて、微力ですが…
商店街でお土産など買って、穴子天丼やキラキラ海鮮丼を食べて大満足。
滅茶苦茶美味しいです❗️
これはずんだソフト
たことモアイと五十路のオラ
そろそろ帰らないと明日の仕事が辛くなりそうなのでとお昼の12時半に後ろ髪を引かれながら、さんさん商店街を出ました。
休憩を挟みながら道中また息子に運転を代わって貰ったりして富山の有磯海SAで夕飯を頂いて夜8時半には帰宅しました。
南三陸から金沢までは食事を挟んでも8時間ですね、今までは遠かった東北が少し近くなった気がします。
巣立つ息子にも、送り出すオラ達にも命の大切さを心に刻んだ良い記念になりました。
次回は1人でバイクで行って、今回は回れなかった石巻や気仙沼などもゆっくり回ってきたいなあと思ったのでした。